Ox Alpha は GLM-5.3 だった
Updated September 1, 2026 · first published September 1, 2026
2026 年 8 月 20 日から 26 日まで、OpenRouter は stealth/ox-alpha という名称のモデルを無料で提供しました。正体は GLM-5.3-Flash です。総パラメータ 3200 億、アクティブ 180 億、線形とスパースのハイブリッド注意機構、テキスト・画像・動画のネイティブ入力、1,048,576 トークンのコンテキスト、そして MIT ライセンスの重みを持ちます。
利用は小規模ではありませんでした。公開から 3 日で OpenCode は約 16 兆トークンの処理、221,000 人のユニークユーザー、500 万を超えるセッションを報告しています。これは評価用ではなく本番トラフィックであり、6 日間は無料でした。
無料は「単価」であり「不在」ではない
多くのコスト計測は 0 ドルの行を存在しない行として扱います。そのため無料期間のトラフィックは予算予測にもアラートにも反映されません。期間が終了して単価が適用されると、同じトラフィックが誰も想定していない段差として現れます。
対策はシャドープライスです。無料の呼び出しでもトークン数を記録し、代替モデルの定価を掛けます。これで promotion の月額価値と、終了日の請求額が可視化されます。
単価はもはや仮定ではありません。GLM-5.3-Flash は入力 100 万トークンあたり 0.15 ドル、出力 0.50 ドルです。入力 16 兆トークンをこの単価で換算すると約 240 万ドル。これが 6 日間の無料提供の価値であり、そのトラフィックが残った場合の段差の大きさです。
確認すべき 3 つのリスク
単価の断崖(明日定価になれば幾らか)、識別子のドリフト(今週その別名の背後にあるモデルは何か)、品質の結合(維持できないモデルにプロンプトを最適化していないか)。モデル ID は固定し、後継モデルの評価は期間終了前に済ませます。
MIT ライセンスは内製判断を変える
MIT であれば自社ホスティングは現実的な選択肢です。アクティブ 180 億という規模から、提供コストは中規模の密モデルに近くなります。ただし高い稼働率が続く場合に限ります。GPU 稼働率がおよそ 40〜50% を下回るなら通常は API が有利です。遊休アクセラレータは満額課金され、発生しない API 呼び出しは課金されません。
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